符名
門前加付
読み方
メンゼンカフ
10符

門前加付 - 麻雀の基本符と計算方法

門前加付とは

門前加付は麻雀において、手牌を他家からの鳴きなしで完成させた場合に加算される10符のことです。鳴きなしで上がることで得られる基本的な符の一つとして、多くの局面で重要な役割を果たしています。

点数計算における重要性

門前加付は以下の特徴を持ちます:

  • 基本符の20符に加算される
  • 必ず10符が付く
  • 鳴きがある場合は獲得できない
  • 平和形の場合は例外的に付かない

具体的な計算例

門前加付が関係する点数計算の具体例を見てみましょう。

基本符(20符) + 門前加付(10符) + アタマ役牌(2符) = 32符
32符 1翻 → 1000点

他の符との比較

麻雀における主な符の種類と比較すると以下のようになります:

| 符の種類 | 符数 | 条件 | | -------- | ---- | ------------------ | | 門前加付 | 10符 | 鳴きなしでの和了 | | 明刻 | 2符 | 鳴いて作った刻子 | | 暗刻 | 4符 | 手の内で作った刻子 | | 明槓 | 8符 | 鳴いて作った槓子 | | 暗槓 | 16符 | 手の内で作った槓子 |

戦略的な価値

門前加付の戦略的な価値は以下の点にあります:

  1. 点数の底上げ

    • 低い翻数でも比較的高い点数が狙える
    • 1翻30符から2倍満までの幅広い点数帯に対応
  2. 待ち牌の自由度

    • 鳴かないことで相手に手の内を悟られにくい
    • より多くの選択肢を保持できる
  3. リーチとの相性

    • リーチ宣言と組み合わせることで2翻確定
    • 高い点数を狙いやすい

実践的な活用法

門前加付を活かすためのポイントは以下の通りです:

  • 序盤から鳴きを控えめにする
  • 中盤以降の展開を見据えた判断
  • 他家の捨て牌から手の進行度を読む
  • リーチのタイミングを見極める

メリットとデメリット

メリット

  • 点数が高くなる
  • 手の内が読まれにくい
  • リーチとの相性が良い

デメリット

  • テンパイまでの時間が長くなる
  • 場風や自風牌の取り込みが制限される
  • 他家の打牌に対応しづらい

対策と心構え

門前加付を意識した打ち方のコツは以下の通りです:

  • 序盤での鳴きは慎重に判断する
  • 場の展開に応じて臨機応変に対応する
  • 他家の待ち牌を意識した防御を心がける
  • 点数計算を常に意識する

上級者の視点

上級者は以下の点を重視して門前加付を活用します:

  1. 場況判断

    • 現在の局面における最適な選択
    • 他家の手牌進行度の把握
  2. 点数効率

    • 必要な点数と所要時間の計算
    • リスクとリターンの比較
  3. 待ち牌の選択

    • より良い形への発展可能性
    • 他家の捨て牌からの推測

門前加付は、麻雀の基本的な符でありながら、戦略的な深みを持つ要素として、常に意識すべき重要な要素となっています。

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