役名
三色同刻
読み方
サンショクドウコウ
門前のみ
いいえ
2翻
出現確率
0.1%

三色同刻|得点効率の高い中級者向け役満未満役

三色同刻の基本情報

三色同刻は麻雀の役の一つで,異なる色(萬子・筒子・索子)で同じ数字の刻子を3つ揃えることで成立します。食い下がりのある2翻役で,門前なら2翻,鳴きがある場合は1翻となります。

構成と特徴

三色同刻を構成するためには以下の条件を満たす必要があります:

  • 同じ数字の刻子を3種類の色で揃える
  • 対子は任意の牌で構成可能
  • 残りの面子は自由に組み合わせられる

例:

  • 東東東+二萬二萬二萬+二筒二筒二筒+二索二索二索+五筒五筒
  • 四萬四萬四萬+四筒四筒四筒+四索四索四索+中中中+九萬九萬

狙いやすい場面

三色同刻は以下のような状況で狙いやすくなります:

  1. 序盤から同じ数字の牌が複数集まっている
  2. 対子として持っている牌が他家から捨てられている
  3. 三色同順との比較で,刻子が作りやすい状況

他の役との関係性

三色同順との比較

  • 三色同順が123など連続した数字を必要とするのに対し,三色同刻は同じ数字のみで成立
  • 三色同順の方が作りやすいが,三色同刻は高い打点を狙える可能性が高い
  • 三色同刻は対子を含めた形で狙うことも可能

三暗刻との複合

  • 門前で揃えた場合,三暗刻との複合で5翻まで高められる
  • 三色同刻の一部を明刻にした場合でも,残りの暗刻で二暗刻として計算可能

戦略的価値

三色同刻は以下の点で戦略的な価値があります:

  1. 高い打点を狙える
  • 門前なら2翻
  • 他の役との複合で跳満以上も視野に
  1. 鳴きの判断が重要
  • 食い下がりがあるため,状況に応じた判断が必要
  • 序盤での鳴きは慎重に
  1. 守備面での強み
  • 同じ数字を集めるため,他家の待ちを読みやすい
  • 防御を考慮した手作りが可能

実戦での注意点

  1. 数字の選択
  • 2〜8の数字が狙いやすい
  • 1・9は三色同刻以外の役との複合が狙いやすい
  1. 手牌の進行
  • 早めに方向性を決める
  • 他の役への変更も視野に入れる
  1. 場風や自風牌の扱い
  • 字牌の刻子が作れる場合は,役牌との複合も検討

上級者の打ち方

上級者は以下のような点に注意を払います:

  1. 複合役の意識
  • 混一色からの変更
  • 対子の種類による役の追加
  1. 待ちの形
  • より有利な待ちを選択
  • 好形を維持しながらの進行
  1. 場況判断
  • リーチ等との兼ね合い
  • 点数状況による戦略変更

役満との比較

三色同刻は,大三元や四暗刻といった役満と比べて:

  • 成立確率が高い
  • 途中変更が容易
  • 防御との両立がしやすい

という特徴があります。

まとめ

三色同刻は,中級者以上の対局で重要となる役の一つです。食い下がりはあるものの,高得点を狙える可能性が高く,状況に応じた柔軟な対応が可能です。他の役との複合や防御との両立も考慮しながら,戦略的に狙うことで効果的な役として機能します。

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