役名
四暗刻
読み方
スーアンコウ
門前のみ
はい
翻
役満
出現確率
0.1%
四暗刻|麻雀の最高峰に位置する役満の一つ
四暗刻の基本情報
四暗刻は、4つの暗刻(他家から見えない刻子)と1つの雀頭で構成される役満です。麻雀の役満の中でも特に珍しく、その出現率は約0.01%とされています。
暗刻とは、同じ牌を3枚集めた組み合わせで、鳴きを含まない状態を指します。四暗刻は、この暗刻を4組揃える必要があるため、計12枚の牌と、残り2枚で雀頭を作る形となります。
四暗刻の成立条件
四暗刻が成立するためには、以下の条件を全て満たす必要があります:
- 4組の暗刻(計12枚)
- 1組の雀頭(2枚)
- 全ての刻子が鳴きを含まない
- 門前での完成
四暗刻単騎と四暗刻双碰の違い
四暗刻には2種類の和了方法があります:
四暗刻単騎
- 4つの暗刻を先に完成させ、残り1枚で待つ形
- 待ち牌は雀頭となる1種類のみ
- ダブル役満として扱われる場合がある(ルールによる)
四暗刻双碰
- 3つの暗刻と2組の対子がある状態
- 2種類の牌のどちらかで和了可能
- 通常の役満として扱われる
他の役満との比較
大四喜との関係
- 大四喜は風牌での四暗刻に近い形
- 四暗刻は牌種を問わないため、より成立機会が多い
- 大四喜は鳴きが許容される場合がある
四槓子との違い
- 四槓子は明槓を含むことができる
- 四暗刻は全て暗刻である必要がある
- 四槓子は14枚、四暗刻は13枚で完成
四暗刻を狙うべき場面
以下の状況で四暗刻を狙うことが効果的です:
- 配牌時点で複数の暗刻が完成している
- 東場での親番で、リーチがかかっていない
- 他家の捨て牌に、自身の必要牌が少ない
戦略的なポイント
四暗刻を狙う際の重要な点:
- 早めの判断が必要
- 他の役を目指す選択肢との比較検討
- 場の状況(供託、点数状況)の考慮
- 他家の捨て牌からの情報収集
四暗刻のメリットとデメリット
メリット
- 役満以上の点数が期待できる(単騎の場合)
- 他家からの読みづらさ
- 一発逆転の可能性
デメリット
- 成立までの時間がかかる
- 途中で崩れた際の代替手段が少ない
- 必要牌の重なりによるリスク
点数計算
四暗刻の点数は以下の通りです:
- 親の場合:48000点
- 子の場合:32000点
- 単騎和了の場合:ルールにより2倍となることがある
練習方法
四暗刻の技術向上には以下の練習が効果的です:
- 配牌時の評価訓練
- 複数の暗刻がある場合の展開方法
- 待ち牌の効率的な作り方
- 他家の動向を読む練習
人気の高い役満である四暗刻は、麻雀の醍醐味を象徴する役の一つとして、多くのプレイヤーに愛されています。