役名
九蓮宝燈
読み方
チュウレンポウトウ
門前のみ
はい
役満
出現確率
0.01%

九蓮宝燈|麻雀の最高峰に君臨する役満

九蓮宝燈とは

九蓮宝燈は、麻雀における数少ない役満の一つで、同一種の数牌を1から9まですべて揃え、さらに同じ種類の牌を追加で持つ形で完成する役です。その中でも特に、純正九蓮宝燈は麻雀界でも最も希少な役満として知られています。

九蓮宝燈の構成要素

九蓮宝燈を構成する要素は以下の通りです:

  • 1・1・1
  • 2・3・4・5・6・7・8
  • 9・9・9
  • さらに同種の任意の牌1枚

純正九蓮宝燈との違い

九蓮宝燈には2つの種類があります:

  1. 通常の九蓮宝燈
  2. 純正九蓮宝燈

純正九蓮宝燈は、待ちが9種類すべての牌となる形で、一般的な九蓮宝燈よりもさらに価値が高いとされています。

九蓮宝燈の特徴

1. 成立条件の厳しさ

  • 同一種の数牌のみで構成
  • 1と9が3枚ずつ必要
  • 2から8までが最低1枚ずつ必要

2. 他の役満との比較

| 役満名 | 必要な牌の種類 | 難易度 | | -------- | ---------------- | ---------- | | 九蓮宝燈 | 同一種の数牌のみ | 極めて高い | | 四暗刻 | 異なる種類可 | 高い | | 大三元 | 三元牌必須 | やや高い |

テンパイまでの戦略

  1. 序盤での判断

    • 1と9の枚数確認
    • 同一種の数牌の集まり具合
  2. 中盤での展開

    • 他の手役への転換可能性
    • 場の状況による判断
  3. 終盤での詰め

    • 待ち牌の把握
    • 安全牌の確保

九蓮宝燈のメリット

  • 一発で役満が確定
  • 他の役との複合が不要
  • 待ち牌が複数になりやすい

デメリット

  • 成立までの道のりが長い
  • 途中で崩れた場合の転換が難しい
  • 他者の動向に影響されやすい

九蓮宝燈と関連する役

  • 清一色(同一種の牌のみで構成)
  • 平和(チャンタ系の反対の概念)
  • 一気通貫(同一種の連続した数字)

戦術的なポイント

1. 序盤での判断基準

  • 同一種の1・9が2枚以上ある
  • 中張牌も同一種で揃っている
  • 他の役への展開も可能

2. 見極めのタイミング

  • 最初の1巡での牌の並び
  • 他家の捨て牌の傾向
  • 場風や自風との関係

3. 九蓮宝燈を狙うべき状況

  • トップ目指しの場合
  • オーラス追い上げの局面
  • 配牌が恵まれている場合

プロ雀士の見解

多くのプロ雀士は、九蓮宝燈について以下のような見解を示しています:

  • 狙いに行くというよりは、配牌で判断
  • 清一色との併用を意識した戦略
  • 途中までは通常の手役として進行

九蓮宝燈の成立確率

一般的な役満と比較して、九蓮宝燈の成立確率は著しく低くなっています:

  • 通常の九蓮宝燈:約1/10000回
  • 純正九蓮宝燈:約1/100000回

これは、四暗刻(約1/5000回)や大三元(約1/7000回)と比較しても、かなり低い確率となっています。

まとめ

九蓮宝燈は、麻雀において最も美しく、かつ達成が困難な役の一つです。その希少性と完成時の華やかさから、多くの雀士が憧れる役となっています。実戦では清一色などの通常手を視野に入れながら、状況に応じて目指すことが賢明です。

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